音の格言

イタリア在住のヴァイオリン弾きのブログです

オペラ劇場とバレエ

バレエに詳しくなくてもローザンヌ国際バレエコンクールはご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのローザンヌのコンクールが昨日まであり、コンクールの動画をいくつか見ていました。

オペラやバレエを観るたびに、表現のツールは違えど、一流と呼ばれる人達のレベルの高さやどの様に表現しているか、心を揺さぶられる様な魂の籠もったものを感じて、私もヴァイオリンで彼らの様に心を揺さぶる表現はどうすれば出来るのかと思います。



スカラ座アカデミーに入るまでバレエ公演にオーケストラで弾く事がなかったのでバレエの事は全然知らなかったし観ることも滅多になかったので関心が薄かったのですが、バレエ公演にはコンサートマスターとして何度か演奏するうちにバレエに興味を持つようになりました。
バレエの音楽はヴァイオリンのソロが入っている事が多く、コンサートマスターは結構活躍する場があります。

それもあって、自分達が公演する演目の曲を観たりしていくうちに、他のバレエ作品も気になって時間がある時に色々と見ています。
イギリスのロイヤルバレエがお気に入りで、特に日本でも公演が行われた、アリス・イン・ワンダーランドが凄く好きです。
イカれ帽子屋のタップダンスとバレエの混ざった踊りが素敵で、元々タップダンスもやってきた、過去にローザンヌのコンクールで優勝したマクレイの為の踊りにみえました。

スカラ座アカデミーではバレエ公演でザハーロワやボッレ等、バレエの大スターがキャストでいらしていて、本当に貴重な経験をさせて頂きました。
何度も動画とかでみたザハーロワを近くで見た時は、本当に綺麗で可愛い人でした。

日本にいた時はオペラやバレエをオーケストラでやる事は本当に数える程しかなかったのですが、やはりイタリアはバレエとオペラが産まれた地。(実はバレエも発祥はイタリアなんです)
トリノでもミラノでも、他のどの街にも劇場があって、オペラやバレエの公演が行われていて、舞台芸術という存在がより身近に感じます。

他の楽器や歌や踊りからも沢山のインスピレーションを貰えるこの環境に感謝しながら表現の方法を考えていきたいと思います。